ボルダリング女子と筋肉の関係~女性スタッフに聞く!ver4

ボルダリング女子と筋肉の関係~女性スタッフに聞く!ver4

「女性クライマーのためのボルダリング上達へのヒント!」
第4回は「ボルダリング女子と筋肉の関係」についてです!

筋力がある=ボルダリングが上手い???

沼田:初心者の方で帰り際カウンターで「今度来る時は体を鍛えてから来ます」という方が多いと言うふうに聞きました。

下村:よく聞きます。

沼田:逆に体を鍛えた人達が登れるかというと、そういう傾向は無いように思います。
その昔、ボディービルダーのように体を鍛えてる方々が来店される時期がありました。その方たちは、力でねじ伏せる登り方をしていて、あまり登れなかったの覚えています。

下村:確かに、あまりに筋肉がつき過ぎている方も登れない傾向がありますね。例えば、いかにも体を鍛えてますという男性と一緒に彼女さんが来店。彼女さんの方が登れるというのはよくある話です。

沼田:パワーウェイトレシオの話になってくるんだと思いますが… 。

下村:結局ボルダリングが上手くなりたくなったら、ボルダリングをやったほうが早く必要な筋肉がつくということだと思います。体を鍛えたからといってボルダリングが上手くなるというとまた別の話だと思います。

沼田:しかしテレビでボルダリングを見ていると、楢崎選手のような鍛えているといわれても間違いがないような体をしているように思います。

下村:それはまさにそうですね。確かに野中生萌とかもどうなってるのっていう体していますよね。

沼田:ボルダリング選手はノースリーブを着ていることが多いので、お前の方どうなってんねんボルダリングだけでそんな体ができんのかというような身体をしているのは確かにいると思います。

下村:確かに鍛えているように見えるのかもしれないですが、彼女たち/彼たちが強いのは筋トレというよりも体幹トレーニングをされているというに傾向にあるよう思います。

沼田:男性スタッフにも言ったのですが、草野球をするときに、イチローのような体を目指す人が居ないのに、ボルダリングをやろうと思うとテレビに出てくる選手のような身体になる必要があると思ってしまう傾向があるおもいろいスポーツだと私は感じています。

下村:確かにその傾向があります。なんででしょうかね。自分の体重を支えることができなかったということを経験してるからでしょうかね。
他のスポーツで、自分の身体を支えられないというのはなかなかないんじゃないですか?ぶら下がるっていうのが特殊なんじゃないですかね?

今日登れなくても、コツだけ覚える

沼田:7級を超えるまでは重いっていうよりも、もっとコツの部分が多いように思います。3級を超えてくると、指力というか指に筋肉が必要になってくるので、マメに通っていただかないとつきにくい筋肉が必要な気がしますが、そのレベルまでは思うよりコツの部分が多いように思います。

下村:本当にそうだと思います。ちょっとした体の向きとか、腰の動かし方とかそういったコツを掴んでもらえれば、多くの方がクリアできる部分が6級までなのではないでしょうか。

沼田:そのコツの部分が、他のボールスポーツと共通性が少なくて ボルタリングのみにしか通用しないコツのような部分が多いと思っています。
そしてそれを初心者の方は、あまりにもイメージできていないのではないのかと思っています。

下村:小・中・高校での体育の授業や部活動などで経験するスポーツと身体の使い方と言う意味で共通項が少ないんじゃないかと感じます。

沼田:「腕を伸ばす」であったり「つま先に乗る」といったコツが、他のスポーツとあまりにもかけ離れていて、多くの方の人生のスポーツの引き出しの中にないコツだと思っています。

下村:確かに初めてのことばかりだと思います。走るわけでもなく、自分の体重を腕を伸ばして引っ掛けて止め、小さいものにつま先で乗れると信じて乗り込む、という経験も他のスポーツとの共通性が少ないと思います。

沼田:陸上やサッカー野球などよりは、新体操の鉄棒や鞍馬などにも求められる素養に似ていると何かに書いてあったような気がします。
スロベニアなどの国がボルダリングの層が厚いと聞きました。それは新体操の選手が多くて、種目変更をされてボルダリング選手として活躍される方が出てきたからだと聞いたことがあります。

やっぱり、はじめは「コツ」をきちんと伝えてあげたいですね。それがないと、「ボルダリングは腕がとんでもなく痛くなるスポーツだ」しか記憶に残らなくなっちゃう。
せっかくお金を払ってボルダリングを経験してもらったのに、誤解をしたままなのは、その面白さを広めたくてお店を立ち上げた私としては大変残念だと思っています。

「自分はできなかったけれども、腕ではなく足に乗り込んで登るスポーツらしいよ」としゃべってもらえるような知識だけは持って帰ってもらえればすごくうれしいです。

下村:確かにもっと声をかけていたほうがいいかもしれないですね。

沼田:そのあたりを伝えてもらいたいというのが私がスタッフに望むことです。

今までのスタッフの皆さんが共通して言うことには「一つでも多くの登った時の喜びを伝えたい」と、とにかく登れるように具体的な足を置く場所を教えてあげたりしてくれているということです。

しかし私個人的な体験として、初めてのボルダリングではそれほど登れませんでした。すぐに腕が痛くなって、前腕が震えてきてもう駄目だってなってしまいました。
その時も、スタッフさんが良かれと思って「次は、ここに足を置けば登れますよ」とアドバイスをしてくれるのですが、内心「もう正直、腕が痛すぎて登ることなんてできない」っていうのがありました。けれど、親切心で教えてくれているスタッフには伝えづらかったんです。

下村:そうですね。それは言えないかもしれないですね。「もう無理です」っていうのはね。

沼田:それよりは、知識として「前腕が痛くなると思うからストレッチを教えておきますね」であったり、「前腕が痛くなるのは、初心者が陥りがちな、やってはいけない身体の使い方をしているからですよ」など、初心者さんが、体験を終えて次の日会社や学校に行って友達にその体験を伝える時に「今、スゲー前腕が痛いんですけれど、ここじゃないらしいですよ。足をもっと使わないといけないらしいですよ」って言ってもらいたいんです。

「前腕痛いんですよ。もうあんなスポーツできないですよ」とならないようにするためには、ストレッチもちゃんと伝えなきゃいけないだろうし、それを教えると初心者が他の人に伝えやすいようなエピソードを教えてあげたらいいじゃないでしょうか。

例えば、「2020年の東京オリンピックで、日本人選手がメダルを取ったり注目を集めたりしてメディアが取り上げる回数が増えるだろう。その時に隣りにいるボルダリングを経験したことがない人がその選手を見た時に『スゲー前腕してるなぁ。』と言うだろう。その時に『いやぁ、腕も確かにすごいんですけど、一番すごいのは脚さばきなんですよ』って言えるようになってもらいたい。今日、3,000円払って明日前腕が痛くなっただけの価値として誰かに話せる様になってもらいたいんです」ということです。

女の子と一緒にサッカーを見ている時に「今のオフサイドじゃない?」みたいな、やったことがある人っぽいセリフを初心者の方に持って帰ってもらうだけで少しづつ違ってくるのではないかという気がしています。

そこそこ登りこんで、腕も痛くてシンドイって思っていた初心者の方に「できますよ。もう一度登ってみましょうよ」と言うよりは…。確かに相手によって追い込みたい人が居ると思うので、その人はそれでいいんですけどね(笑)

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