ボルダリング用語の基礎知識

ボルダリングには、いくつかの専門用語があります。最初から覚える必要はありませんが、知っているとさらにボルダリングが楽しめます!

1.ボルダリングのルール

ボルダリングのルール

1.課題(Problem)

ボルダリングでは、登るコースの事を「課題(problem)」と言います。

2.テープ

カラフルな石「ホールド」の下に貼られたテープで課題を示しています。

3.グレード表

「課題」には難易度があります。初心者向けの10級から、上級者向けの1級までご用意しています。級ごとに、色わけをしたテープを使用しています。その難易度とテープの色はグレード表」で確認できます。

4.スタート・ゴール

「S」と書いてあるホールドがスタート,
「G」と書かれたホールドがゴールです。

5.クリア

ゴールまで登ったらその課題はクリアした事になります。

6.難易度

テープの色が同じであってもテープの形や番号が違えば別の課題となります。

7.両手別スタート

スタートホールドが一つでなく左右別々に分かれている場合もあります。

2.ストレッチ

ストレッチ
ロックガーデン神戸は、クライミング雑誌「Rock&Snow」において連載経験もある理学療法士の北川先生と共同でクライマーの為のストレッチ法を開発しました。
より短時間でコンパクトに、ボルダリングで使用される重要な部位の筋肉のみをターゲットとして凝縮したストレッチ方法は多くのクライマーに愛用されています。

1.前腕の内側

※前腕部には、指と手首を曲げ伸ばしする筋肉群が複雑に重なりあっています。
特にクライミングにおいてはこれらの筋肉を柔軟にしておく事が大切です。
力を入れ過ぎると、腱を傷めるので注意して適度に曲げるよう心がけましょう。

2.前腕の外側

※ストレッチはそれぞれ30秒、無理なくゆっくりと伸ばして行いましょう。

3. 各指の内側

※ボルダリングは他のスポーツに比べると指の筋肉への負担が大きい競技です。
ボルダリングの前は必ず指のストレッチを行い、筋肉を柔軟にして怪我の防止につとめましょう。
腱を傷めないように注意して適度に曲げるよう心がけましょう。

4.上腕の筋肉

※上腕二等筋を伸ばします。

5.大胸筋

※上腕二等筋と共に、ホールドの引き付け時に使う筋肉を伸ばします。

6.股関節1

※股関節まわりの可動範囲を大きくするためのストレッチです。

7.股関節2

※腰をしっかりと前方に押し込みましょう。

8.体の側面

※体を真横に倒した状態で少し前に傾けると腰のあたりの筋肉も伸ばせます。

3.ウォーミングアップ

ウォーミングアップ
ロックガーデン神戸では、6壁に設定された10級の課題を利用してウォーミングアップをする事をおすすめしています。
ロックガーデン神戸の6壁は垂壁と言われる傾斜の無い壁です。傾斜が無いため比較的指への負荷が小さく、初心者の方にとってもトライしやすいためウォーミングアップに適しているのです。

1.課題の全体

ウォーミングアップは出来るだけ腕の筋力にとって負担の少ない壁・課題を使用しましょう。

2.スタート

両手でホールドを掴み、両足を適当なホールドにのせた状態でスタートします。

3.1手目

右足に重心を移動させたら素早く右手を出して次のホールドをとりましょう。

4.2手目

左足を少し上げ、右足を上げたら左手を伸ばして次のホールドをとりましょう。

5.3手目

右足を上げ、左足を安定する所まで上げたら右手を伸ばして次のホールドをとりましょう。

6.4手目

左足、右足の順序で少し上げたら、左手でゴールのホールドをとりましょう。

7.ゴール

両足を少しずつ上げて、右手もゴールのホールドに添えればゴール。
これで課題をクリアした事になります。

8.ゴールの後

クリア出来たら、降り方は自由です。

4.ホールディング

ホールディング
ボルダリング(クライミング)では、使用するホールドの形状に適した掴み方(ホールディング)がある程度決まっています。
様々なホールドに対応したホールディングをマスターする事が、ボルダリング上達の第一歩と言えるでしょう。

1.ガバ

上を向いていて第二関節以上が入るホールド。

2.カチ

第一関節よりも薄いホールドの事。

3.ポケット

穴状のホールドの事。

4.パーミング

スローパーと呼ばれるホールドのとり方。

5.ピンチ

親指と他の指でホールドを挟むようなとり方。

6.アンダー

下向きのホールド、或いはそのとり方の事。

7.ガストン

ひじを上げて腕を外に開いて親指が下向きになるようなホールドのとり方。

ホールディング時のコツ

ホールドをとったら腕は出来るだけ伸ばしたままを保ちましょう。

5.フットワーク

フットワーク
ボルダリングの上達に向けて、ホールディング以上に重要な要素がフットワークです。
ボルダリングでは、全身で重力の負荷を回避する体勢を作りながらゴールをめざします。正確かつ的確なホールディングとフットワークを身につける事で、より緻密な体勢作りが可能となります。

1.インサイド

親指の内側を壁にあてるようにして、つま先の内側をホールドにのせます。

2.アウトサイド

親指の外側を壁にあてるようにして、つま先の外側をホールドにのせます。

3.ヒールフック

ホールドにかかとを引っ掛けるように足をのせます。

4.スメアリング

シューズのソールをホールドの無い壁面に押し付けてバランスをとります。

5.良いフットワーク

ボルダリングでは、インサイド又はアウトサイドによるつま先のフットワークを多用します。

6.悪いフットワーク

土ふまずのあたりを使ってはいけません。

7.悪いフットワークの弊害

つま先を使わない場合壁と体の間のスペースがなくなり、足元が見えなくなります。
つま先を使わない場合、踵を持ち上げることができないので次の1手をとるにあたって距離がかせげなくなります。

6.5つのムーブ

5つのムーブ
ムーブとは、クライミングに特有な体の動かし方の事です。
様々な壁の傾斜や多様なホールドに応じた、最もバランスが良く、筋力を浪費しないムーブが要求されます。
ここでは、特に重要な5つのムーブに限定して解説します。

1.スタティックムーブ

① スタートから右腕を伸ばし、安定した状態です。
② 次に左手を出す前に、先ず左足を上げます。
③ 右足を少し上げると、左足へ重心を移動させ易くなります。
④ 左足へ重心を移動させたら左腕を伸ばして次のホールドをとります。

2.カウンターバランス

右上の遠いホールドを取りにいく時のムーブです。
① スタートの体勢

② 右に体を倒し、ゆっくりと右足に重心を傾けていきます。
③ 体の重心が右足の真上を通り過ぎたあたりで左足を上げていきます。
④ 左足を上げることでバランスがとれたところで右手を伸ばしてホールドをとります。

3.ハイステップ

右上の遠いホールドを取りにいく時のムーブです。
① スタートの体勢
② 使えるフットホールドは右上、少し高い位置にあります。先ずはここに足を上げます。
③ 右足の真上に重心がくるように重心移動していきます(ハイステップ)。
④ 右足のちからで重心移動が十分に出来たら次のホールドに右手を伸ばします。

4.ダイアゴナル

① スタートの体勢右上の遠いホールドを取りにいく時のムーブです。右足はアウトサイドを使います。
② 左の腕をまっすぐに伸ばしたまま右の腰を反時計回りにまわして体をひねります。
③ 左腕をまっすぐに保ちながら右足を軽く蹴り出し、ひざを伸ばして右手を出します。④ 右足はインサイドを使ってしまうと腕を曲げて強く引き付けなければ次のホールドがとれません。

5.デッドポイント

1.スタートホールドが不安定な場合において、右上のホールドを取りにいく時のムーブです。右足はインサイドを使います。
2.腰を落す
両腕を出来る限り伸ばして腰を落とし、重心を低くします。
3.腕の引き付けと両足の蹴りだしを同時に行い(シンクロナイズ)、次のホールドの方向に体を振ります。
4.アウトサイドを使うとホールドの保持が難しくなります。

7.オブザベーション

オブザベーション

1.オブザベーションとは?

登る前に、課題を目で見て確認し、ムーブのイメージをつくる事をオブザベーションといいます。

2.オブザベーションのメリット

壁の中での滞在時間を最小にする事で、筋力の浪費を抑える事が可能となります。
また、課題をクリア出来なかった時、失敗の原因に関して反省する事が可能となります。…3.オブザベーションの方法

① 第一段階

課題に使われているホールドを一つずつ確認し、どれを右手・左手を使って登るかをイメージします。

② 第二段階

手の順序だけでなく、足の順序、細かな置き場所もイメージします。自分の体のサイズを考えながら行います。

③ 第三段階

ホールディングを考えます。特に、スローパー等のとり辛そうなホールドはとるべき箇所が重要となるからです。

④ 第四段階

核心部を中心にムーブを想定します。