2024年11月16日(土)~12月18日(水)夕方までの期間にお楽しみいただける課題のうち、一部をJMSCA C級ルートセッターであり、ワールドカップを含む公式大会でのルートセットを手掛ける長迫メイさんにお願いしました!
日本国内だけでなく、韓国のボルダリングジムでもルートセットを手掛けるメイさん。一時帰国のタイミングでロックガーデン神戸のルートセットをお願いすることができました!
2日連続でホールドセットを行っていただいた作業後の
貴重なインタビューです。
動画は以下のURLより確認ください。
動画の内容のテキスト化もご用意しました!
沼田:
昨日、今日とロックガーデン神戸の
ホールドセットに参加頂き
ありがとうございました
今回からセッターの人たちの
プロフィールというか
どんな思いでセットをしているのかとか、
どんな経歴でセッターになったのかとか、
そういうセッターの方の人となりを、
もっと興味を持ってもらいたいなと
思っていまして、
今回から初めて取材をさせて
いただくことになりました
今回取材させていただくのは
長迫メイさんで
10歳の時からボルダリングを始め
14歳から16歳の時は東京都の強化選手
として活動
20歳から5年間カナダに移住し、
カナダ在住中にルートセットを始められました
その後日本では
JMSCA(日本山岳・スポーツクライミング協会)
C級ルートセッターとして
ワールドカップを含む公式大会でのセットを
経験されているという方だと伺ってまして
長迫:
はい。めっちゃちゃんと調べてる
めっちゃちゃんと結構詳しいところまで
調べてる。正しいです
沼田:
まずそもそもボルダリングを
始められたきっかけを教えていただきたい
んですけど
10歳の時に始めたきっかけ、
誰がやってたんですかね?
長迫:
いや、お父さんがやってみたくて
で、普段から木登りしていた私が
連れて行かれたっていう感じですね
沼田:
なるほど
で、14歳から16歳の頃、強化選手って
いうこと?国体選手?
長迫:
あ、そう、国体の関東ブロックの予選に
出る少年少女の代表をやってました
ということなんですね
沼田:
で、そこからルートセットをするまで
結構時間があったんですけど、
選手の頃にはルートセットとかに
興味はあったわけではないですか?
長迫:
いや、昔から興味はあったんですけど、
高校生の頃はあんまりクライミングしてなくて、
まあ言って月1とか選手もやめてたし、
高校生でバイトできるクライミングジムが
少なかったので、
その時は普通に別のバイトしたりとか
高校生活して大学入って
B-PUMPの荻窪店
旧荻窪店でちょっとバイトさせて
もらったんですけど
その時も学生が本業だったので
セットする機会がなくて
でカナダ行ったタイミングで仕事するって
なった時に、もうセットしたいって言って
あったのでで
女性セッターがちょうどいなくなるから
じゃあ始めてみるみたいな感じで
始めたのがきっかけですね
沼田:
なるほど
多くの方がそうやって(ジム)スタッフを
やったりとかその中から
ルートセットっていうか、
課題を作るっていう方が
わりと多いと思うんですけど
そのなか、わざわざC級ルートセッターを
取ろうと思ったきっかけって
なんで取ろうと思うんですかね?
みんな必ずしも取るものではない
というふうに認識していて
長迫:
うーん、何をやりたいかによると
思うんですけど
営業セットをやっていきたいとか
ルートセッターさんの中には
やっぱりお客さんの反応だったりって
いうのを見るのが好きな方も
いらっしゃいますけど
自分は大会セットも楽しくて好きなので
沼田:
自分が大会に出てたからっていうのが
大きいと思います?
長迫:
大会セットってけっこうなんだろう
営業セットと違くて
確率、
これ、この課題は何パーセントぐらい
登ってもらいたいとか、そういうのを
結構しっかり考えた上で、
すごいチームワークだし
計算しながら作るし全然違うんですよね
普通の営業セットの時、
営業セットって
やっぱ楽しく登ってもらうっていうのが
テーマだけど
大会セットは、結果をつけるっていうのが
テーマになるので
目指すところも違うし
課題の内容も違うし
そこに対するアプローチも違うから
自分はどっちも面白いなと思っていて、
でやっぱりセットするなら
仲のいい選手の子達とかが出る大会で
セットできるようになりたいなと
思っていて
その第一歩が資格を取ることだったので
取りました
沼田:
なるほど
今回もセットしてるときのお話で
同じジムで同じ壁で同じホールドでも
セッター同士のメンバーが違うと
結構その日のアウトプットが
変わってくるっていう話を聞いていて
音楽とかのセッションとかに
すごい近い感覚なのかなと思っていて
なんていうんですかね
毎回いろことがセッターの方も面白いし
それがセットすることの幅を広げていく事に
つながってるんじゃないかな
みたいなふうに感じたんですけどね今回
長迫:
まあでもそうだと思います
合う合わない 人としてもそうだし
仕事仲間として合う合わないっていうのは
出てくると思うんですけど
人対人だから
合おうが、合おまいが結局経験になるし
いろんな人とかいろんな場所
その日のコンディションが
全く同じになることはないので
たぶん明日また全部はずすんで
課題作ってくださいって言われたら
全く違う課題ができる
んじゃないかと思います
沼田:
ありがとうございます
ロックガーデン神戸で課題をセットしてみて
僕ら的には初めての女性セッターなんです
初めて女性セッターを採用していただくので、
こうやってインタビューさせてもらっている
んですけど、
女性のクライマーに向かって、
うちのお客さんに向かって、何か一言お願いします
長迫:
えー、むず
何だろう
これカメラ見ていおうかな
えーっとね
えー
沼田:
会えないんですけどね
長迫:
どうだろう
距離感に関しては
試登も入らせて頂いたし
全体的に届かないのはないと思うので
そこはこう遠いと思っても
頑張って頂けたらなぁと思うのと
遠いって思うってことは
自分の体のポジションが
間違ってたりとか
周りの人ができない何かが
自分にあるかもしれないので
私は股関節の柔らかさとかで
苦手な動きだったりとかを
カバーしてるんですけど
そういう何か自分が伸びてる
ところを見つけて
もっとクライミング楽しんで
ケガなくやっていただけたらなぁと
思います
沼田:
今日はありがとうございました



